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「公約」は守るもの。そんなごくあたりまえの責任を重要視し、
「実現」するという目標に向かい難題に取り組みます。

演劇・映画・ホール・スタジオを備えたアートセンター 2007年オープン

新百合ヶ丘駅北口・万福寺土地区画整理事業エリア内に計画されているアートセンター。平成4年、アートセンターの導入を含む新百合ヶ丘駅周辺地区整備方針案が、政策調整会議で決定されました。長い時間がかかりましたが、いよいよ具体的に動き始めました。

ただ、市の財政状況の悪化の中、15年10月23日の政策調整会議では、区画整理事業の公益用地取得等の考え方の見直しが行われ、当初20億7000万円だった本市負担が、16億6000万円と4億1000万円減となりました。

これに伴い、アートセンターの方針も大きく変更してしまいました。用地は7379平方メートルから1794平方メートルへ、延べ床面積は1万8000平方メートルからわずか800平方メートル、建設費は3億円を上限とする内容が示され、やつぎ早に動き始めました。これまでの経過から、確かに昭和音楽大学がオペラにも対応できるホールを作るということで、機能分担をしていただけますので、アートセンターには大きなコンサートホールやオペラハウスを建設する必要性がなくなりました。

しかし、ここで一番問題になるのは、芸術のまちづくり構想を実現するために、市民が新ゆり映画祭やアート市、コンサート、舞台鑑賞等と多くの仕掛けをつくり、文化の気運を高め努力をしてきた流れを生かして、芸術のまちづくりにふさわしい核の施設を作り上げられるかがもっとも重要です。

私が感じるのは、市はこれまで施設の内容をおかまいなしに、予算の上限を決めると言う、まずはお金ありき、期限ありきで進めてきたようです。これでは長年、構想に携わってきたアートセンター整備推進協議会委員の方々や関係者からも疑問や不満が噴出するのも当然です。そこで、私は阿部市長に「専門委員会を早急に立ち上げ、構想を実現するために、不可欠な施設機能の再構築と、必要な予算については3億円に限定しないできちんと確保してもらいたい」と要求、市長も努力すると約束してくれました。

麻生区の街づくりキャッチフレーズは「芸術の街」です。アートセンターが映像、舞台の公演や発表の場、さらに人材育成の場としての機能が発揮できれば、芸術のまちづくり構想の完成がみえてきます。また、ミューザ川崎シンフォニーホール、昭和音楽大学ホールと共に、いつの日か、世界に芸術情報を発信できる街に発展し、次世代に引き継がれていくでしょう。